私の症状が最も重かった中学生の頃は、まだスマートフォンが今ほど普及しておらず、体調を手軽に記録できるアプリもほとんどありませんでした。毎日の体調や睡眠時間は、アナログの記録に頼るしかなかったのを覚えています。
現在は、さまざまなヘルスケアアプリが提供されており、睡眠や気圧、メンタルの状態まで記録・可視化できるようになりました。こうしたツールを活用することで、起立性調節障害の症状の傾向を客観的に把握し、生活改善につなげることが可能です。
この記事では、私が起立性調節障害の症状把握や生活リズムの見直しに有用だと思ったアプリを紹介します。

プロフィール
30代会社員。
中学生のときに起立性調節障害を経験。高卒認定を経て大学進学。京都大学大学院修了。
自身の体験から、不登校の子どもを対象としたフリースクールなど、教育分野でのボランティア活動にも関わる。
起立性調節障害の子どもを持つ保護者への講演経験あり。
睡眠リズムの把握に:Pokémon Sleep

- 睡眠時間が安定しない人
- ベッドの中でついついスマホを見てしまう人
- ポケモンが大好きな人、お子さん
起立性調節障害では、睡眠リズムの乱れが症状を悪化させる要因の一つになります。就寝時間と起床時間が安定しているかどうかを把握することは、基本的でありながら重要です。
Pokémon Sleepは、就寝時間と起床時間を自動で記録できる睡眠管理アプリです。スマートフォンを枕元に置くだけで睡眠データを取得でき、睡眠時間や眠りの傾向を確認できます。
にゃあこ睡眠記録を開始したら、スマホを枕元に伏せて置かないといけないため、「ついついベッドの中でスマホを見ちゃう!」というのも予防できます!
自分では「ちゃんと寝ているつもり」でも、実際には就寝時刻が日によって大きくずれていることがあります。グラフで可視化されることで、生活リズムの乱れに気づきやすくなります。
ポケモンのゲーム要素があるため、当事者がお子さんの場合でも記録が習慣化しやすい点も特徴です。
頭痛が強い方に:頭痛ーる


- 起立性調節障害の中でも頭痛の症状がひどい人
- 気圧や天気の影響を受けやすい自覚のある人
起立性調節障害では、めまいや倦怠感に加えて頭痛を伴うことがあります。特に気圧の変化に影響を受けやすい方は、体調の悪化が天候と連動している場合があります。
頭痛ーるは、気圧予報と頭痛記録を組み合わせたアプリです。気圧の変動を事前に確認できるため、「今日は無理をしない」「予定を軽めにする」といった調整が可能になります。
また、頭痛の有無や強さを記録することで、気圧との関連性が見えてきます。気圧の影響を受けやすい起立性調節障害の方にとって、予測可能性が高まることは安心材料になります。
頭痛の症状が強い方や、天候によって体調が左右されやすい方に向いています。
女性におすすめ:ルナルナ




- 生理周期と起立性調節障害の症状が関係しそうな女性
- メンタルや体調を詳細に記録したい女性
女性の場合、生理周期と症状の関係も無視できません。特定の時期にめまいや倦怠感が強まる場合、生理周期との関連を確認することが有効です。
ルナルナは、生理日予測だけでなく、体調やメンタルの状態を詳細に記録できるアプリです。睡眠時間の入力も可能で、体調全体を一元的に管理できます。
「生理前になると朝が特につらい」「気分の落ち込みと立ちくらみが重なる」といった傾向が見えてくると、予定の立て方や休息の取り方を調整しやすくなります。
起立性調節障害の症状が生理周期と連動している可能性がある方には、特に有用なツールです。



生理に関すること以外も詳細に記録できるので便利です。私もかれこれ10年以上愛用しています。
アプリ活用のポイント


アプリはあくまで「体を理解するための補助ツール」です。完璧に入力しようとすると負担になります。あまりにも体調が悪い日は記録を休んでも問題ありません。
複数のアプリを併用する場合は、目的を分けると整理しやすくなります。
・睡眠の把握はPokémon Sleep
・気圧と頭痛は頭痛ーる
・生理周期やメンタルはルナルナ
このように役割を明確にすると混乱を防げます。
また、週単位で振り返ることも有効です。日々の数値に一喜一憂するのではなく、「先週より少し安定しているかどうか」といった視点で見るほうが負担が軽くなります。
おわりに
起立性調節障害は、目に見えにくい不調が続く疾患です。だからこそ、データとして可視化することに意味があります。睡眠、気圧、生理周期など、自分の体に影響を与える要素を把握することで、無理のないスケジュールを立てやすくなります。
自分に合ったアプリを選び、負担にならない範囲で活用することが重要です。継続できる方法を見つけることが、症状理解への第一歩になります。
アナログで記録したい方へ:テンプレート無料公開しています!
当事者がお子さんでスマホを持っていない、アナログで体調を記録したいという方に向けて、当サイトでは起立性調節障害の方の記録用テンプレートを無料公開しています。
下記のページからダウンロードできますので、ご活用ください。









コメント