起立性調節障害(OD)は、外見では分かりにくいものの、日常生活に大きな支障をきたすことがある症状です。
電車で立っているのがつらい、突然のめまいや失神がある――そうした場面で役立つのが「ヘルプマーク」です。
この記事では、起立性調節障害の人がヘルプマークを取得する方法や注意点について、実体験を交えながら解説します。

プロフィール
30代会社員。
中学生のときに起立性調節障害を経験。高卒認定を経て大学進学。京都大学大学院修了。
自身の体験から、不登校の子どもを対象としたフリースクールなど、教育分野でのボランティア活動にも関わる。
起立性調節障害の子どもを持つ保護者への講演経験あり。
ヘルプマークとは?起立性調節障害でも対象になる?
ヘルプマークの基本的な役割
ヘルプマークとは、外見では分からない困難を抱えている人が、周囲に配慮を求めるためのサインです。
・電車で席を譲ってもらいやすくなる
・体調不良時に声をかけてもらえる
・緊急時に配慮を受けやすくなる
このような目的で使われています。
起立性調節障害は対象になるのか
結論から言うと、起立性調節障害でもヘルプマークの対象になります。
ヘルプマークは「障害者手帳の有無に関係なく、援助や配慮が必要な人」が対象です。
そのため、
・立ちくらみや失神がある
・長時間立つのが難しい
・朝や体調の波で動けない
といった症状がある場合は、十分に利用対象と考えられます。
ヘルプマークの取得方法
基本は「無料で配布」

ヘルプマークは、基本的に無料で配布されています。
主な配布場所は以下です。
・市区町村の福祉課
・保健所
・障がい福祉センター
・一部の駅や公共施設
自治体ごとに配布場所は異なるため、事前に確認しておくとスムーズです。
申請や診断書は必要?
多くの自治体では、
・申請書なし
・診断書なし
・その場で受け取り可能
というケースが一般的です。
理由は、ヘルプマークが「証明書」ではなく「意思表示ツール」だからです。
【例1:東京都】
【例2:京都府】
実際の流れ(シンプル)
- 市役所や配布場所を調べる
- 窓口で「ヘルプマークが欲しい」と伝える
- その場で受け取る
数分で終わることも多く、手続きのハードルは低めです。
起立性調節障害の人が使うときのポイント
病名を書くかは自由
ヘルプマークには、裏面やカードに情報を書くことができます。
・「起立性調節障害があります」
・「立ちくらみ・失神があります」
・「座らせてください」
ただし、病名を書くかどうかは完全に任意です。
無理に見える場所につけなくてもいい
「周りの目が気になる」という人も少なくありません。
その場合は、
・バッグの内側につける
・必要な時だけ出す
といった使い方でも問題ありません。
私がヘルプマークを取得しなかった理由(体験談)
私は起立性調節障害の経験がありますが、ヘルプマークは取得していません。
理由は、私が一番症状が強かった中学生のとき、まだヘルプマークが世の中に浸透していなかったからです。
現在も起立性調節障害の症状がゼロなわけではないのですが、自分で対処できるレベルのためヘルプマークは取っていません。
もしまた悪化したり、別の病気にかかるなどしたら、取得を考えるかもしれません。
ヘルプマークは有効な選択肢

取得していない立場から見ても、ヘルプマークは有効な手段だと感じています。
特に、
・電車通学・通勤がつらい人
・倒れた経験がある人
・外出に不安がある人
には現実的なサポートになります。
実際、外見では分からない症状の人にとって、周囲の理解を得る手段として設計されています。
まとめ
起立性調節障害でも、ヘルプマークは問題なく取得できます。
・障害者手帳は不要
・無料で受け取れる
・自治体窓口で簡単に入手可能
使うかどうかは個人の判断ですが、「持っておく」という選択肢だけでも安心材料になります。
無理に使う必要はありませんが、必要な場面で使える手段として知っておく価値はあります。



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