起立性調節障害で高校卒業が難しいかもしれないと感じたら|「高卒認定」という選択肢

起立性調節障害の影響で朝に起きられず、高校に通えない状態が続くと、「このままでは卒業できないのではないか」と強い不安を抱くことがあります。出席日数が足りない、定期試験を受けられない、単位が取れないという状況が重なると、将来の進学や就職への影響を心配する方も多いと思います。

しかし、高校を予定どおり卒業できない可能性がある場合でも、進学の道が完全に閉ざされるわけではありません。その選択肢の一つが「高卒認定」です。

この記事を書いた人
にゃあこ

プロフィール

30代会社員。

中学生のときに起立性調節障害を経験。高卒認定を経て大学進学。京都大学大学院修了。
自身の体験から、不登校の子どもを対象としたフリースクールなど、教育分野でのボランティア活動にも関わる。
起立性調節障害の子どもを持つ保護者への講演経験あり。

目次

私の経験:高校に通えなかった時期

私は中学3年生の時に起立性調節障害の症状が強く出ました。朝に起き上がることが難しく、欠席が続いたことで、先生や友人にも理解が得られず孤立してしまいました。

中高一貫校だったのですが、先生への不信感も重なり、高校に進学せず、高卒認定を取って大学に行くという選択肢をとることにしました。

ただ、家庭以外の居場所は必要という母親の勧めで、日中の体調が比較的安定している時間帯にフリースクールには通っていました。

にゃあこ

河合塾コスモという、高校中退から高卒認定を目指す人のための予備校に通っていました!
名前通り、河合塾グループが運営しています。

そこでは学習の支援を受けながら、自分のペースで勉強を続けていました。

最終的に私は、高等学校卒業程度認定試験の全科目を受験し、合格しました。高校で取得した単位はなかったため、必要な科目をすべて受験する形になりました。当時は周囲と違う進路になることに不安がありましたが、結果として大学受験資格を得ることができ、その後の進路につなげることができました。

高卒認定とはどのような制度か

高卒認定の正式名称は「高等学校卒業程度認定試験」です。この試験に合格すると、高校を卒業していなくても、大学や短期大学、専門学校などの受験資格を得ることができます。

この制度は「高校卒業」とは異なります。最終学歴が高校卒業になるわけではありませんが、進学に必要な資格を取得できる仕組みです。試験は年に複数回実施されており、年齢などの条件を満たせば受験できます。

高校に通い続けることが難しい場合でも、学習を継続していれば進学の道を残すことができます。

全科目受験しなくてもよいという仕組み

私は高校に通っていなかったため、必要な科目をすべて受験しました。しかし、必ずしも全科目を受けなければならないわけではありません

すでに高校で一定の単位を取得している場合、その科目は免除されることがあります。つまり、高校で単位が取れなかった科目だけを部分的に受験することも可能です。

たとえば、出席不足で数学と英語の単位だけが不足している場合、その科目に対応する試験だけを受験するという方法があります。体調に合わせて段階的に科目を取得していくこともできるため、一度にすべてを受ける必要はありません。

この仕組みによって、高校在籍中に不足分を補うこともできますし、退学後に改めて必要な科目だけを受験することもできます。

高卒認定を選ぶメリット

高卒認定を選ぶメリットは、通学に縛られないことです。毎日決まった時間に登校する必要がないため、体調に合わせて学習計画を立てることができます。

また、体調が比較的安定している時間帯に集中して勉強できるため、効率的に準備を進められる場合があります。出席日数に左右されないため、「通えないから単位が取れない」という状況から離れることができます。

高校を予定どおり卒業できない可能性があっても、進学資格を得られるという点は大きな利点です。

考えておくべき点

一方で、高卒認定を目指す場合は自己管理が必要になります。学習計画を自分で立て、試験日程を確認し、出願手続きを行う必要があります。学校のサポートが少ない分、情報収集を自分で行うことが求められます。

また、進学先によっては追加の条件や個別の審査がある場合もあります。希望する進路がある場合は、事前に受験資格や出願条件を確認しておくことが重要です。

高卒認定は、年2回(8月・11月)のみの実施となります。
出願時期はだいたい4~5月、7月~9月となります。
スケジュール管理が苦手なお子さんの場合は、親御さんがフォローしてあげてください!

高等学校卒業程度認定試験(旧大学入学資格検定):文部科学省

まとめ

起立性調節障害によって高校への通学が難しくなり、卒業できないかもしれないと感じたとしても、進学の道は残されています。私は高校には通っていませんでしたが、フリースクールに通いながら全科目を高卒認定で取得し、その後の進路につなげました。

また、高校で単位が取れなかった科目だけを部分的に受験することも可能です。現在の体調や状況に応じて、複数の選択肢を検討することができます。

高校を予定どおり卒業することだけが進路ではありません。体調を優先しながら、利用できる制度を確認し、自分に合った方法を選ぶことが重要です。

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この記事を書いた人

30代会社員。中学生のときに起立性調節障害を経験。高卒認定を経て大学進学。京都大学大学院修了。
自身の体験から、不登校の子どもを対象としたフリースクールなど、教育分野でのボランティア活動にも関わる。
起立性調節障害の子どもを持つ保護者への講演経験あり。

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