朝、目は覚めているのに体がまったく動かない。起き上がろうとすると、ふわっとする感覚や動悸が出てしまう。そんな日が続くと、「自分は怠けているのではないか」と不安になることもあります。
私は中学生の時に起立性調節障害となり、特に朝の時間帯がつらい時期がありました。現在は以前より落ち着いていますが、それは生活習慣の見直しや、いくつかの工夫を重ねてきた結果だと感じています。ここでは、私が朝しんどい日に取り入れていた方法をご紹介します。

プロフィール
30代会社員。
中学生のときに起立性調節障害を経験。高卒認定を経て大学進学。京都大学大学院修了。
自身の体験から、不登校の子どもを対象としたフリースクールなど、教育分野でのボランティア活動にも関わる。
起立性調節障害の子どもを持つ保護者への講演経験あり。
簡単にできるしんどい時の対処法
まずは体を温める
朝は血流がまだ安定していない状態です。そこで私が最初にしていたのは、布団の中で体を温めることでした。
首元やお腹、腰まわりを温めると、体がゆるやかに目覚めていく感覚があります。電子レンジで温めて使うタイプの温熱グッズとして、例えばあずきのチカラのような商品を活用していました。繰り返し使えるタイプなので、コスパが良いです。
温めたからといってすぐに症状が消えるわけではありませんが、いきなり立ち上がるよりも体が楽に感じることが多かったです。まずは「急に動かない」ことを意識していました。
足裏を刺激する
次に取り入れていたのが足裏への刺激です。ベッドの横に足つぼマットを置き、起き上がってすぐに軽く踏むようにしていました。
私が使っていたのは、一般的に市販されている足つぼマットのようなタイプです。強く踏み込むのではなく、「少し痛いけれど我慢できる」程度にとどめていました。足裏を刺激すると、ぼんやりしていた感覚が少しずつはっきりしてくることがあります。
これも即効性を期待するというより、「体をゆっくり起動させるスイッチ」のようなイメージで続けていました。
コーヒーを少量飲む
カフェインは血圧に影響を与えることがあるといわれています。私は朝の様子を見ながら、コーヒーを少量飲むことがありました。
空腹のまま濃いコーヒーを飲むと胃に負担がかかることもあるため、できるだけ水を先に飲む、または軽く何かを口にしてからにしていました。体質によっては動悸が強くなる場合もあるので、自分の状態を観察しながら量を調整することが大切だと感じています。
にゃあこ私は20代過ぎてからコーヒーをよく飲むようになりました!
今も朝は必ずコーヒーを飲む習慣があります。
水分と電解質を意識する
朝は軽い脱水状態になっていることもあります。そこで、起きたらまずコップ一杯の水を飲むことを習慣にしていました。
加えて、汗をかきやすい時期や前日にあまり食事が取れていない日は、電解質を補給できるタブレットを少量取り入れることもありました。例えば、塩分チャージタブレットのような製品です。あくまで補助的な位置づけで、食べ過ぎないよう注意していました。
これらを組み合わせることで、「まったく動けない」状態から「ゆっくりなら動ける」状態に持っていけることが増えました。
私の朝の流れ


つらい日の基本的な流れは次のようなものでした。
- 目が覚めたらすぐに起き上がらず、体を温める
- ゆっくり上半身を起こし、足裏を刺激する
- 水分をとる
- 必要に応じてコーヒーやタブレットを取り入れる
- 数分かけて立ち上がる
ポイントは、「一気に起きようとしない」ことです。朝はどうしても焦ってしまいますが、数分の準備時間をつくることで、その後の動きが楽になることがありました。
さいごに
起立性低血圧の感じ方や程度は人によって異なります。私の場合は、生活リズムの見直しやこうした工夫を重ねることで、以前より安定してきました。ただし、すべての人に同じ方法が合うとは限らないことにご注意ください。
無理に我慢を続けるのではなく、症状が強い場合や日常生活に支障が出ている場合は、医療機関に相談することも大切です。
本記事は個人の体験をもとにした内容であり、特定の商品や方法の効果・効能を保証するものではありません。
症状や体質には個人差があります。体調に不安がある場合や治療中の方は、医師や薬剤師などの専門家に相談のうえ、ご自身の判断でご活用ください。









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