起立性調節障害があると、「将来きちんと働けるのだろうか」と不安を感じることがあります。朝に強い不調が出る、立ちくらみがある、体調の波があるといった特徴は、仕事の内容や勤務形態によっては大きな負担になります。
しかし、職種や働き方を工夫すれば、無理なく続けられる可能性は十分にあります。
ここでは、私自身の経験も踏まえながら、職業選びのポイントを整理します。

プロフィール
30代会社員。
中学生のときに起立性調節障害を経験。高卒認定を経て大学進学。京都大学大学院修了。
自身の体験から、不登校の子どもを対象としたフリースクールなど、教育分野でのボランティア活動にも関わる。
起立性調節障害の子どもを持つ保護者への講演経験あり。
職業選びで重視したいポイント
まず考えたいのは、仕事内容そのものよりも「働き方」です。
始業時間の柔軟性

朝の不調が強い場合、始業時間が固定されている職場は大きな負担になります。フレックスタイム制や時差出勤制度がある職場、在宅勤務が可能な職場は、体調に合わせた調整がしやすくなります。
座ってできる仕事かどうか
長時間立ち続ける仕事は、立ちくらみや倦怠感が出やすい人にとって負担が大きくなります。基本的に座って作業できる職種のほうが安定しやすい傾向があります。
夜勤や不規則なシフトの有無
生活リズムの乱れは症状の悪化につながることがあります。昼夜が頻繁に入れ替わる勤務形態は慎重に検討する必要があります。
にゃあこ私も比較的調子が良かった大学生時代、深夜3時に起きる早朝バイトをやってみたら体調を崩しました・・・
体力負担の程度
重い物を運ぶ、長距離を移動するなどの業務が多い仕事は、体調の波がある場合に継続が難しくなることがあります。
おすすめ職種
IT系
私自身はIT系の仕事を選びました。
主な業務はパソコンを使った作業で、基本的に座って行います。企業によっては在宅勤務制度・フレックス制度もあり、体調に合わせて働き方を調整しやすい点が大きな利点です。
具体的な職種としては、プログラマー、システムエンジニア、Webデザイナー、データサイエンティストなどがあります。専門的なスキルは必要ですが、特別な学校に通わなくても、通信講座などでオンラインの学習も可能です。
体力よりも知識や技術が評価される分野であるため、体調に不安がある人でも挑戦しやすいと感じています。



私は起立性調節障害のことや、体力がない!という自覚があったので、
将来の職業選びを見据えて、意識的にIT系スキルを身に着けた学生時代でした。
もし、これを読んでいるあなたが学生さんで、将来会社勤めに不安があるなら、IT系のお仕事おすすめですよ!
経理・一般事務


経理や一般事務も、比較的安定して働きやすい職種です。デスクワークが中心で、業務内容が明確な場合が多いです。繁忙期は忙しくなりますが、年間を通して見ると生活リズムを整えやすい職場もあります。
簿記などの資格を取得すれば、就職や転職の際に有利になることがあります。体調に合わせてキャリアを積み上げやすい職種の一つです。
その他に検討しやすい仕事
- Webライターや編集職
- データ入力
- 日勤固定のコールセンター業務
- 事務系公務員
- 研究補助や技術職(デスクワーク中心の場合)
- 翻訳や動画編集など在宅で行える仕事
これらの職種は、座って行う業務が中心である場合が多く、在宅勤務と相性が良いこともあります。ただし、企業や配属先によって実際の働き方は異なるため、求人情報をよく確認することが重要です。
求人にはリモート可と書いてあっても、部署の雰囲気的に制度が活用しづらい…なんてことも!
会社の口コミサイトやOB・OG訪問で実際の利用しやすさを確認することをおすすめします。
慎重に検討したほうがよい職種
夜勤がある職種(医療系・介護・警備など)


看護師など夜勤が発生する職種は、生活リズムが不規則になります。特に病棟勤務では昼夜が入れ替わるため、症状が安定しにくい場合があります。
一方で、外来のみの勤務やクリニック勤務であれば日勤中心となるため、比較的働きやすい可能性があります。
長時間の立ち仕事(接客・販売員系など)
美容部員、販売員、飲食店のホールスタッフなどは、長時間立ったまま接客を行います。立ちくらみが起こりやすい場合、安全面や継続性の観点から慎重に検討する必要があります。
体力や集中力が求められる仕事(トラックドライバーなど)
トラックドライバーは長時間の運転に加え、荷物の積み下ろしなどの力仕事が発生することがあります。体調不良や集中力の低下が事故につながる可能性もあるため、十分な体調管理が求められます。建設業や引っ越し業なども同様に体力的負担が大きい仕事です。
職種と職場選び
同じ職種でも、企業によって働きやすさは大きく異なります。IT系であっても出社必須の企業もありますし、事務職でも残業が多い場合があります。
求人情報を見る際には、始業時間、在宅勤務の可否、残業時間、勤務形態などを具体的に確認することが重要です。面接の場で働き方について質問することも、ミスマッチを防ぐ手段になります。
まとめ


起立性調節障害があるからといって、働ける仕事が極端に限られるわけではありません。ただし、体調の特徴を無視した職業選びは、長期的に見て大きな負担になります。



私はIT系の仕事を選び、比較的安定した働き方を続けられています。
重要なのは、自分の体調の傾向を理解し、それに合った環境を選ぶことです。
同じ職種でも、企業によって働きやすさは大きく異なります。IT系であっても出社必須で始業時間が固定の企業もありますし、事務職でも残業が多い場合もあります。
求人情報を見る際には、始業時間、在宅勤務の可否、残業時間、勤務形態などを具体的に確認しましょう!面接の場で働き方について質問することも、ミスマッチを防ぐことができます。

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