朝起きられない、立ちくらみが続く、午前中だけ強い倦怠感がある。
こうした症状が続いたとき、「何科を受診すればよいのか分からない」と迷う方は少なくありません。
中学生のときに起立性調節障害を経験した私自身も、どこに相談すべきか親も分からず、複数の医療機関を受診しました。

プロフィール
30代会社員。
中学生のときに起立性調節障害を経験。高卒認定を経て大学進学。京都大学大学院修了。
自身の体験から、不登校の子どもを対象としたフリースクールなど、教育分野でのボランティア活動にも関わる。
起立性調節障害の子どもを持つ保護者への講演経験あり。
診断に至るまで
はじめに受診したのは一般内科でした。発熱や感染症の可能性を除外するために血液検査などを行いましたが、大きな異常は見つかりませんでした。その際、「生活リズムの乱れかもしれない」と説明を受けました。
しかし、朝だけ症状が強く、夕方になると比較的動けるという状態が続いていたため、紹介状を書いてもらい、総合病院の小児科(思春期外来)を受診しました。
起立時の血圧や脈拍の変化を確認する検査を行い、その結果をもとに、起立性調節障害の可能性が高いと説明を受けました。
病名がついたことで、「怠けではない」と整理できたことは精神的に大きかったと感じています。一方で、診断までに時間がかかるケースもあると聞いており、医療機関によって対応に差があるという報告もあります。
起立性調節障害は何科にかかるべきか
年齢や症状の出方によって受診先は異なります。
- 中学生以下:小児科(思春期外来があればなおよい)
- 高校生以上・成人:内科や循環器内科
- 不安や抑うつが強い場合:心療内科を併用することも検討
地域によっては専門外来が設けられていることもあります。まずは身近な医療機関で相談し、必要に応じて紹介を受ける形が現実的だと感じました。
受診時に伝えたこと
診察の際には、次の点を具体的に伝えました。
- 朝に強い倦怠感や吐き気があること
- 立ち上がると動悸やめまいがあること
- 午後や夕方は比較的動けること
- 学校の欠席状況
症状の時間帯や頻度を整理しておくと、診断の参考になると説明を受けました。
当事者がお子さんの場合は、本人に日々の体調を記録するノートをつけてもらう方法が有効です。
起床時間、症状の有無や強さ、午後の体調、学校の出欠状況などを簡単に記録しておくことで、後から保護者の方も経過を確認できます。
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ぜひご活用ください。


実際に受けた治療


治療としては、生活指導が中心でした。
- 水分や塩分の摂取を意識すること
- 朝すぐに立ち上がらないこと
- 軽い運動を取り入れること
必要に応じて、昇圧薬や漢方薬を医師の指導のもとで使用しました。薬の感じ方には個人差があると説明を受けており、私の場合はすぐに大きな変化があったというよりは、少しずつ安定していく印象でした。
通院を続ける中で、自分の体調の波を理解することが重要だと感じました。
医療機関選びで感じたこと
最も大きかったのは、医師との相性です。症状を丁寧に聞いてもらえたことで安心感が生まれました。
起立性調節障害は外見から分かりにくい症状が多いため、理解のある医療機関に出会うことが支えになると感じています。
受診先に迷う場合は、まずはかかりつけの内科に相談するのも一つの方法です。現在の症状を整理して伝えることで、必要に応じて小児科や循環器内科、専門外来などを紹介してもらえる場合があります。
※本記事は個人の体験に基づく情報提供であり、特定の治療法や医療機関を推奨するものではありません。
症状の程度や経過には個人差があります。体調に不安がある場合は、必ず医療機関へ相談してください。


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