就職活動で起立性調節障害を伝えるべき?私の選択と、伝えたほうがよいケース

就職活動をする中で、「起立性調節障害があることを企業に伝えるべきかどうか」と悩む方は少なくありません。

正直に話したほうがよいのか、それともあえて言わないほうがよいのか。どちらが正解かは一概には言えず、その人の症状や働き方の見通しによって判断が分かれます。

この記事では、まず私自身がどうしたのかをお伝えし、そのうえで「伝えたほうがよいケース」について整理していきます。判断に迷っている方が、自分の状況を考える材料になれば幸いです。

この記事を書いた人
にゃあこ

プロフィール

30代会社員。

中学生のときに起立性調節障害を経験。高卒認定を経て大学進学。京都大学大学院修了。
自身の体験から、不登校の子どもを対象としたフリースクールなど、教育分野でのボランティア活動にも関わる。
起立性調節障害の子どもを持つ保護者への講演経験あり。

目次

私は「伝えなかった」派。その代わり職場選びにこだわった。

私は新卒の就職活動の際、起立性調節障害があることを企業には伝えませんでした

当時の私は、症状が以前よりも改善している段階にありました。

朝は確かにつらい日もありましたが、就寝時間を一定に保つ、水分と塩分を意識する、前日の準備を徹底するなどの工夫を続けることで、ある程度コントロールできる状態でした。毎日完璧というわけではありませんでしたが、長時間のアルバイトもできていたため、「働くこと自体が難しい」というほどではないと感じていました。

また、希望していた職種はデスクワーク中心のIT系だったため、立ち仕事や重労働ではありませんでした。体調の波があったとしても、業務に大きな支障は出にくいだろうと判断しました。もしどうしても厳しい状況になった場合には、その時点で上司に相談するという選択肢もあると考えていました。

新卒時の職場選び

その代わり、職場選びにこだわりました
具体的には、「30分以内で通勤できそうか?」「リモートやフレックス制度を遠慮なく使えそうか?」というところにかなり注目しました。

通勤時間が短ければ、朝少し遅く起きても大丈夫ですし、起立性調節障害持ちの方はここが投資どころです!

にゃあこ

ちなみに私は学生時代も、大学の目の前に家を借りてました…(笑)

また、求人情報にリモートやフレックスが使えると書いてあっても、「使いづらい空気で事実上制度がない」という職場もあるので、会社の口コミサイトをいくつも見たり、現職の人に聞き込みするなど、念入りに情報収集を行いました

結果として、就職後に大きなトラブルは起きませんでした。体調管理を続けながら働くことができています。

その後の転職活動も

その後も転職活動をして、
現在はフルリモート・フルフレックスの会社に勤めています。

にゃあこ

仕事選びで工夫を続けているおかげで、なんとかフルタイムの正社員をやれています…!

伝えたほうがよいケース

ただし、私のように職場選びの工夫だけで乗り切るには難しい場合もあると思います。

では、どのような場合に面接で起立性調節障害のことについて伝えたほうがよいのでしょうか。いくつかの視点から考えてみます。

症状が安定していない場合

朝の起床が継続的に難しく、遅刻や欠勤の可能性が高い場合には、あらかじめ説明しておいたほうが安心できることがあります。体調の波が大きく、予測が難しい状態であれば、何も伝えずに働き始めることは本人にとって大きな負担になります。

働き始めてから突然体調不良が続くと、周囲は事情が分からず戸惑うことがあります。その結果、信頼関係に影響が出る可能性もあります。安定していない段階では、事前に共有しておくことが長期的にはプラスに働く場合があります。

勤務形態の配慮が必要な場合

始業時間の調整や在宅勤務の希望、定期的な通院への配慮などが必要な場合には、伝えずに働くことは現実的ではありません。入社前の段階で相談できれば、ミスマッチを防ぐことにもつながります。

企業によっては柔軟な働き方を認めている場合もありますが、そうした制度を利用するためには事情を説明する必要があります。配慮が前提となる場合には、早い段階で話しておくほうが双方にとって納得のいく選択になりやすいです。

業務内容に影響する可能性がある場合

立ち仕事が中心の職種や体力負担の大きい仕事では、症状が直接業務に影響する可能性があります。その場合、無理をして働き続けると体調を悪化させてしまうおそれがあります。

自分の体調と仕事内容が合っているかどうかを冷静に考え、必要であれば説明したうえで配属や業務内容について相談することも選択肢の一つです。

隠し続けることが大きな負担になる場合

「言わない」という選択は、心理的な負担を伴うことがあります。体調が悪い日に理由を説明できないことがストレスになる場合や、常に隠している感覚が苦しいと感じる場合には、伝えたほうが気持ちが楽になることもあります

長く働くうえで大切なのは、無理をしすぎないことです。安心して働ける環境をつくるために、共有するという選択が必要になることもあります。

伝える場合のポイント

もし伝えると決めた場合には、病名だけを伝えるのではなく、「現在の状態」と「できること」をあわせて説明することが大切です。

たとえば、「以前は朝がつらい状態が続いていましたが、現在は生活リズムを整えることで安定しています」「このような工夫をして働くことができます」と具体的に話すことで、企業側もイメージしやすくなります。

不安を強調しすぎる必要はありませんが、無理に軽く見せる必要もありません。事実を落ち着いて伝えることが信頼につながります。

まとめ

就職活動で起立性調節障害を伝えるかどうかに、唯一の正解はありません。症状の安定度、希望する職種、必要な配慮の有無、そして自分自身の気持ちによって判断は変わります。

大切なのは、「今の自分の状態で無理なく働けるかどうか」を基準に考えることです。

伝えない選択も、伝える選択も、どちらも間違いではありません。将来の自分が少しでも安心して働ける道を選ぶことが、何よりも大切です。

にゃあこ

起立性調節障害で悩んでいるみなさんが、ベストな職場を見つけられますように!

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この記事を書いた人

30代会社員。中学生のときに起立性調節障害を経験。高卒認定を経て大学進学。京都大学大学院修了。
自身の体験から、不登校の子どもを対象としたフリースクールなど、教育分野でのボランティア活動にも関わる。
起立性調節障害の子どもを持つ保護者への講演経験あり。

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