朝、目は覚めているのに体が動かない。アラームは聞こえているのに、起き上がろうとすると頭痛やめまいが強くなる。起立性調節障害では、こうした朝の不調が続くことがあります。
私自身も、無理に立ち上がって症状が悪化した経験があります。そのため現在は、「どうすれば根性で起きられるか」ではなく、「どうすれば負担を減らせるか」という視点で工夫しています。

プロフィール
30代会社員。
中学生のときに起立性調節障害を経験。高卒認定を経て大学進学。京都大学大学院修了。
自身の体験から、不登校の子どもを対象としたフリースクールなど、教育分野でのボランティア活動にも関わる。
起立性調節障害の子どもを持つ保護者への講演経験あり。
なぜ朝がつらいのか
起立性調節障害は、自律神経の働きが不安定になることで、起立時の血圧や脈拍の調整がうまくいかないと説明を受けました。特に午前中は症状が強く出やすい傾向があるといわれています。
午後や夕方になると比較的動ける場合があるのも特徴の一つです。この「時間帯による差」を理解することが、対処を考える第一歩だと感じました。
無理に起きようとしない
体調が悪い日は、いきなり立ち上がらないようにしています。
- まずは横になったまま深呼吸
- ゆっくり横向きになる
- 数分かけて上半身を起こす
- 座った状態でしばらく様子を見る
段階的に姿勢を変えるだけでも、負担が軽くなると感じることがあります。できない日は「今日は調子が悪い日」と受け止めることも大切だと考えています。
起床を助ける具体的な工夫

光を取り入れる
カーテンを少し開けて寝たり、タイマー式の照明を使ったりすると、目覚めやすくなることがあります。
水分をとる
枕元に水を置き、起き上がる前に少量飲むようにしています。医師からも、水分摂取は意識するよう説明を受けました。
アラームを段階的に
1回目で体を動かす、2回目で座る、というように段階を分けると、急な負担を避けやすいと感じています。
前日の準備
朝の持ち物や服を前日に整えておくことで、起床後の判断を減らすようにしています。
どうしても起きられない日
それでも動けない日があります。その場合は、午前中は休む、午後から動くなど、「ゼロか100か」で考えないようにしています。
学生であれば午後登校という選択もありますし、社会人であれば在宅勤務や時差出勤が可能な場合もあります。環境に応じた調整が必要ですが、無理を重ねるよりも、波を前提に生活設計をする方が安定しやすいと感じました。
家族にできること
家族の立場でできることとしては、
- 強く起こし続けない
- 怠けと決めつけない
- 症状の記録を一緒につける
といった関わり方が考えられます。体調の波を共有するだけでも、本人の安心感は変わると感じました。
症状が改善した私が長期的に意識していること
朝だけに注目するのではなく、
- 睡眠時間の確保
- 軽い運動の継続
- ストレスの調整
といった生活全体の見直しも重要だと考えています。これらの取り組みの感じ方には個人差がありますが、少しずつ積み重ねることが大切だと感じています。
本記事は個人の体験に基づく情報提供です。症状や経過には個人差があります。体調に不安がある場合は、医療機関へ相談してください。
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もし、「これを試したら少し楽に感じた」「こんな工夫が役立った」という体験があれば、ぜひこの記事にコメントをお願いします!

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