起立性調節障害の子は勉強か得意なことだけを頑張ってみるといい!不登校の子と自己効力感について

こんにちは、起立性調節障害経験者の にゃあこです。

起立性調節障害の子を持つ親御さんとお話ししていていると、よく「学校に行けなくなって、子ども自身がとても自信をなくしている」というお悩みを聞きます。

今回は、起立性調節障害の子が学校生活と折り合いをつけながら自信をつけていく方法について、一経験者として意見をまとめました。キーワードは「自己効力感」です。

この記事を書いた人
にゃあこ

プロフィール

30代会社員。

中学生のときに起立性調節障害を経験。高卒認定を経て大学進学。京都大学大学院修了。
自身の体験から、不登校の子どもを対象としたフリースクールなど、教育分野でのボランティア活動にも関わる。
起立性調節障害の子どもを持つ保護者への講演経験あり。

目次

なぜ起立性調節障害の子は自信を失いやすいのか?

起立性調節障害になると、朝時間通りに起きることが難しくなります。

そのため、学校の遅刻・欠席が増え、「みんなが当たり前に通学している中、どうして自分だけみんなと同じことができないんだろう?」と思いつめてしまい、自信を失ってしまう子どもは多いです。

病気の症状として認められていても、夕方になると比較的元気になるため、周囲から理解されにくいことがあります。そのことが、本人のつらさをさらに強めてしまう場合もあります。

特に社会生活の中では、高校までの学生は、大学生や社会人のように通学時間を柔軟に調整することがほとんどできません。さらに、出席状況は内申にも影響します。

そのため、

朝起きられない

遅刻や欠席が増える

内申が低くなる

自分は何をやってもだめな人間だ

と感じてしまいやすい構造になっています。

しかし、ここで強調しておきたいのは、その子には単に「朝起きられない」という症状があるだけだということです。朝起きられないからといって、人間として価値がないということは決してありません。

「自己効力感」とは?

自己効力感、という言葉をご存じでしょうか?

簡単にいうと、「自分ならできる」「きっとうまくいく」と自分自身を信じられる力です。

たとえば、学校のテストでいい点を取る、習い事で昇級試験に合格するなど、日々の成功体験によって高めていくことができます。

にゃあこ

大きいことでなくてもOK!
宿題できたとか、お風呂掃除できたとかでも良いんです

起立性調節障害で不登校の子が「自己効力感」を高める方法

起立性調節障害によって不登校になってしまう子は、学校生活の仕組みの中で、どうしても自信を失いやすい状況に置かれがちです。朝起きられないという症状があるだけなのに、「自分はできない人間だ」と思い込んでしまうのは、とてももったいないことです。

だからこそ、そうした子には「自己効力感」を高めるための活動に取り組んでみてほしいと思います。自分にもできることがあると実感できる経験は、少しずつ自信を取り戻すきっかけになります。

にゃあこ

自己効力感を高めるための活動は、以下の3つ!

自己効力感を高める3つの活動
  • 得意なことを頑張ってみる
  • 好きなことを見つけてみる
  • 勉強を頑張ってみる

一度に全部取り組む必要はないです。本人の体調を見ながら、動けそうな日に勧めてみるのがベストです。

得意なことを頑張ってみる

その子に得意なことや好きなことがあれば、それに打ち込ませてあげてください。

特に起立性調節障害になる前からやっている習い事があり、体調に問題がないなら継続がよいと思います。

「学校に行けないのに、好きなことだけをさせていいの?」と躊躇される親御さんもお見受けします。が、本人が周りの視線を過度に気にしていなければ、続けさせた方がいいと個人的には思っています。

得意なこと・好きなことが一つあれば、学校に行けない状況が続いていても、自信を失わずに自己効力感を育てていくことができます。

私の体験談

私の場合は、プログラミングやイラストにのめりこみました。

当時、パソコンでデジタルイラストを描くのにハマっていた私。それを掲載する自分のサイトがほしいな~と思い、自分でホームページを作りました。それがきっかけでプログラミングの世界へ!

学校に行けなかったときも家でパソコンを触っていて、なんやかんや今もIT系の仕事をしています。こうしてサイトを立ち上げたのもその時の経験が源流かも…!?

好きなことを見つけてみる

もし、「うちの子、好きなことや得意なことが何もなさそう」という場合は、学校に行けない時期を「好きなことを見つける時間」として使ってあげても良いかもしれません。

美術館や博物館に連れて行ってみたり、いろんな映画やアニメを見たり……。

今は昔と違ってオンラインスクールも充実しているので、人目を気にして家の外に出たがらない場合でも、お家の中で習い事をすることができます!

好きなことを見つけると、「もっとやってみたい」・「得意になりたい」と思い、自分で目標を見つけられるようになります。目標が見つかると、自然とそれに向けて小さな目標を設定することができ、自分で自己効力感を高めるサイクルを回せるようになっていきます

とりあえず勉強を頑張ってみる

得意なことや好きなものがなくても、勉強をコツコツしておいて絶対に損はありません

とくに不登校がちになってしまうと、勉強の遅れ以上に内申が気になってしまいますよね。起立性調節障害の子は、遅刻・欠席のせいで、内申で悲しい思いをしがちです。

そんなとき、学力が自分を助けてくれます。特に高校生で大学進学を希望するの子の場合、内申が関係ない一般入試は最高の受験方式です。

私は高卒認定からの大学受験だったため、一般の子と違って内申書がありませんでした。推薦が使えないので、受験方式は一般入試のみ。

決して有利な状況ではなかったのですが、だからこそ「絶対に高校に行ってる子にも負けん!!」と持ち前の負けん気で頑張れました。

とはいえ、全員が全員、別に難関校を目指したりする必要はないと思います。あくまで将来の選択肢を増やすための手段として、そして自己効力感を高めるための活動としての勉強は、小さい成功体験を積んでいくのがいいですよ。

勉強での小さい成功体験の例はこちら。

  • 得意科目・好きな分野をつくる
  • 学校の小テスト・定期テストで自分の目標点数を取る
  • 問題集を一冊やり終える
にゃあこ

これよりさらに小さい目標でももちろんOK!

あまり高い目標を目指すと、達成できなかったときに再び自信を失ってしまいます。

決して焦る必要はないので、自分のペースで勉強を進めていき、小さい目標を達成して成功体験を積んでいくことが不登校の時期には重要です。

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この記事を書いた人

30代会社員。中学生のときに起立性調節障害を経験。高卒認定を経て大学進学。京都大学大学院修了。
自身の体験から、不登校の子どもを対象としたフリースクールなど、教育分野でのボランティア活動にも関わる。
起立性調節障害の子どもを持つ保護者への講演経験あり。

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